学生の課題発表会に参加。

先日、新潟工科大学の2年生の設計発表会に参加してきました。
設計課題は柏崎市の商店街の一角に建つ店舗付き住宅。
店舗は自由設定ということでなかなか難しいところですが、店舗の持つ役割や社会との関わり、改善、場をつくり社会をよくしていくという提案は、建築をする上でも、仕事をする上でも重要なことではないかと思います。
そういった点でも、店舗付き住宅は問題提起や解決アイディアとしてとっかかりやすい課題です。
建築は独りよがりではない。
建築の目的が明確になるための課題だといえます。
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学生の発表に対して、一言、二言、三言ぐらい(笑)、自分のことは棚に上げて講評なんぞもしたりして。
普段の設計アプローチや考え方、社会との関わりなんかを、遠慮しながら好き勝手言わせてもらいました。

この経験は自分の考える原点に改めて気づく機会でもあったと思います。
改めて思ったことは内に秘めますが、仕事を通して活動していければと思います。
初めての経験はとても楽しかったです。



# by kurashi-no-kobo | 2018-01-20 10:24 | 仕事の風景 | Comments(0)

設計中の住宅の地盤調査。

冬明けに着工を目指している住宅の地盤調査を行いました。
先週の雪で出来るのか…降らないうちに地盤調査やるべきだった…と思ったけど、あれよあれよと雪がなくなりました。
建築場所は、過去最高に目立つ場所。
きっとこれ以上は今後もなかなかないだろう。
難しい周辺環境になかなか手こずりながら設計。
この地だからこその住宅になったと思います。
よくいくパン屋さんも近いし、言うことない環境です(笑)
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地盤調査はスウェーデン式サウンディング試験というもので行います。
1cm2の棒の上に100kgの重りを乗せて沈めていきます。
地面に力がない(柔らかい)とズブズブと棒は貫入され、硬いと止まります。
自沈するところは全くダメ。
自沈が止まったところから今度は回転を加えて貫入させていきます。
この回転数と貫入量によって地盤の強さを換算値で調べていくのが地盤調査です。

この方法がスウェーデン式サウンディング試験なのですが、学生が勉強したり、建築士の勉強をするための教科書では、スウェーデン式サウンディング試験の様式がちょっと違うので、初見では少し戸惑います。
これってスウェーデン式サウンディング試験なのかと。
それは、教科書には下のような写真が掲載されているから。(画像はネットから拝借。)
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手動のスウェーデン式サウンディング試験が教科書には載っていて、自動とえらい様相が違います。
手動は25kgづつ重りを追加して2人で回転させていき、地盤の様子を見ます。
この方法は、仕事をして以来経験したことはありません。
この方式を取ることはあるのか尋ねたら、住宅ではありえないそうです。
それは手間の問題ということではなく、住宅の地盤保証では自動式でないと認められないということらしい。

じゃあもう手動式って意味ないじゃん。
と思ったらそうでなく、土木工事などの公共では自動ではダメで、手動でなければ認められないとか。
なんだかよくわからない状況です(笑)

でもまぁ、教科書に載せるには手動式の方がわかりやすいかなと思います。


# by kurashi-no-kobo | 2018-01-19 11:40 | げんば | Comments(0)

雪を遊びつくせ〜オーナー写真から〜

ひとつ屋根の2世帯住宅のオーナーさんより、先週の大寒波の様子を写真でいただきましたのでご紹介。
「家の中は暖かいし晴れた次の日の雪は子供の遊び場に。暮らしの工房冬スタイルを満喫しました。」
と、大雪の中も楽しく過ごせたようです。
冬は冬の暮らしを楽しむ、「日本の北欧的な雪国スタイルを紹介して下さい」となんとも嬉しいフレーズや心意気に感謝です。
「テレビで流れてるような大変な事ばかりではないし。楽しみも沢山ありますよね。」
と、この地に住む暮らしの本質のようなことを体現されているオーナーさん。
この意識が冬の暮らし方にプラスになっていることは間違いありません。
私自身も見習いたいところです。
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雪に反射して、普段じゃ伝わらない灯りの届き方をする庭は、雪が降った時の楽しみでもあります。
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新たに植えた庭木は雑木のように自然にありたいので、雪で枝が折れても気にすることはありません。(気にしなければ)
雪が美しい雪国の樹木を育ててくれる。
冬でも庭木に臆することなく楽しめると思います。
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玄関が直接外に面することがない暮らしの工房仕様。
雪に対しても一息つくことができるので、冬場はとても重宝します。
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軒が深い効果は出ていると思います。
軒下は歴然と積雪量が少ない。
これがあるから暖かな家の中で、降る雪をゆっくりと鑑賞もできます。
照明器具周りに覆った雪。灯りをつけると幻想的。
今は照明器具がほとんどLEDなので、熱が発生しにくく、雪が溶けないのも功を奏している。
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晴れた時はコントラストがはっきりして美しい。
雪止めの先の雪は、暖かくなり溶けてくると切れて落ちてくるので注意です。
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竪穴式住居的なかまくら。
これだけあれば下にほれるよね(笑)
雪の上で食事ができる庭っていうのもいいかもしれない。
着込んで雪庭で鍋とか、冬のソトメシこそ家先しかできない(やりたくない)ことかもしれません。
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冬の雪は嫌なことばかりでなくて(除雪は大変ですが)、楽しもうと思えばいくらでも楽しめる。
基本的な不快(寒いなど)を解消してあげれば、冬の暮らしを楽しむ方向に向けることができると思っています。
冬が長い北欧では、灯りを楽しんだり、家具を楽しんだり、冬を豊かに過ごす暮らしの工夫がなされてきて、それが世界に発信される文化になっているようです。
その地だからこそ楽しめることを醸成していくことが、暮らしには大切なのだと思って家づくりをしているし、北欧の冬の暮らし方には大いに参考にしていることがたくさんあります。
そう考えているからこそ、「日本の北欧的な雪国スタイル」と表現してくださったことがとても嬉しい。
こんな暮らし方、考え方を体現できるオーナーさんにも感服します。
ありがとうございます。

# by kurashi-no-kobo | 2018-01-18 08:20 | オーナーさんの暮らしぶり | Comments(0)

事務所は烏龍茶。

わりとコーヒーが好きだから、仕事中の息抜きにはコーヒーなのですが、冬なので事務所の飲み物をお茶にしてみました。
上越市高田の月蓮茶荘さんの黒烏龍茶オリジナルブレンド。
香りがよく飲みやすい。
しばらくは打ち合わせ時に、コーヒーではなくお茶をお出ししようと思います。
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昨日の打ち合わせで出したお茶。
まだまだ出るだろうと、2日間継続して使っていますが、何度目だろう…さすがに色も付きにくく、味も白湯にほんのり味がある程度になってきました(笑)

# by kurashi-no-kobo | 2018-01-17 17:09 | 日常 | Comments(0)

HEAT20G2グレード。

現在設計中のエネルギー計算を。
暮らしの工房標準仕様で進めながら、ただ準防火地域ということで、いつもの窓が使えず防火仕様の窓を使う箇所がほとんど。
防火仕様の窓は複層ガラスのスペーサーが金属なので、今の標準仕様の樹脂スペーサーよりも少し熱が伝わりやすくなります。
金属スペーサーはガラスに接している部分で結露が樹脂スペーサーよりも生じやすいのです。
そんな準防火地域で設計する住まい。
どれぐらいの性能が出るかなぁと思っていました。
結果はUA値0.34。
標準仕様では届かないと思っていたHEAT20のG2グレードになっていた。
UA値は熱の逃げにくさを表し、小さいほど熱が逃げない(温まりやすい、冷房は冷えやすい)値を数値化したもの。
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このUA値0.34とはどれぐらいの数値なのかというと…(上越市(旧上越市)が該当するⅤ地域というもので考えてみると。)

2020年住宅業界に衝撃が起き、できない会社は淘汰されると言われている省エネ基準適合義務化(性能の義務化)では、UA値が0.87。
長期優良住宅などの性能もここをクリアが大前提。省エネ基準の最高位がここの数値という、とてもハードルの低い値となっています。
まだまだこれではぜんぜん足りてないし、省エネ住宅とは言えない。ということでゼロエネルギー住宅(ZEH)の基準では、UA値を0.6にしなさいという基準。

国が進める基準では、健康的で無駄なく快適に過ごすことが不十分であるということで団体が設けたランクがHEAT20のG1グレードとG2グレード。
G1グレードはUA値0.48。
G2グレードはUA値0.34。
(単純に考えれば国の最低レベルよりも倍以上断熱を厚くしなさいというぐらいの基準)

国が定める基準(建築基準法など)はあくまで最低レベルなので、そこから上の設定が作り手には求められるし、住まい手も本来気にしなければならないものだと思います。

2020年から義務化といえ、今から建てるのであれば当然国が定めた基準はクリアしていなければなりません。
そうでないと、2年後には建てた住まいが既存不適合の住まいになってしまうのです。
だから、当然作り手はそのことを意識しなければなりませんが、その真意は果たしてどうなのか…他社さんのことはよくわからないので、住まい手自身が確かめる必要が家づくりにはあるかと思います。

暮らしの工房では、コストバランスを考慮して、無駄なくいける標準仕様がG1グレードを超える0.4前後で提供しているのです。
これ以上を望むのであれば、窓をもっといい性能のものに、断熱を外にも出してもっと厚くといった、コストがモノを言うようになるので、この辺りは要望に応じてプラスアルファすればいいかなぁと思っている基準。

当然、設計中の住まいも0.4ぐらい(サッシが少し性能落ちるからもう少し悪いかなぁ)と思ってエネルギー計算していたら、まさかこG2グレード、0.34。

なぜだろう…って思い考えてみたら、周辺敷地との関係で見たくない、開きたくない箇所が多い、防火窓という高額な窓を使うため、窓を無駄に多くしたくないということから、今まで以上に窓周りに関して気を使って絞り込んで設計していることが考えられます。
窓は熱が逃げやすい箇所なので、少ないと数値が良くなる傾向に。

ここら辺が数字計算マジック。
見せかけだけの数値に固執すると、何の為の住まいかわからなくなるのですが、数値競争していくと、窓を小さくしたり、分母が大きくなるようにしたり、不自由を強いることもあるでしょう。
わかりやすい数値化は、不毛なやり合いになりかねない。

私は、暮らしの工房仕様がどれぐらいの性能を持つのかを把握しているのが大事で、後の細かな数値は結果論だと思っています。
一つの目安として捉えながら、どのような家づくりが住まい手にとって有益か判断しながら家づくりをしたいです。

# by kurashi-no-kobo | 2018-01-15 09:55 | 仕事の風景 | Comments(0)


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