カテゴリ:家づくり教室( 26 )

家づくり勉強会「暮らしの教室」を開催。4月28日

家づくりを始めるにあたり、何を考えたらいいのか。
どうしたらいいのか。
見学会には行ったけれど、次は何をしていけばいいのだろう。
具体的な相談をする段階でもまだないし。。。
そんな漠然と「家づくりしたいなぁ」というスタート台にたった方向けに、家づくりのはじめの一歩を考える勉強会を開催します。
今回は、
・家づくりってそもそも何?
・資金のことはどうなるの?
・いろいろある家の性能、仕組みは何が違う?
といった内容で、深く掘り下げずに広く浅くお伝えし、考えていきたいと思います。
家づくりはいろいろと考えなければなりませんので、今後、暮らしの教室を通して深く掘り下げようと思います。
テーマごとに「家にまつわるお金のこと」「暮らしに大切な設計、土地探しのこと」「家のスペック(性能、素材)」に分けてセミナーを開催する予定ですが、今回は家づくりの概要を捉える勉強会です。
家づくりを考え始めた方にオススメの暮らしの教室。
ガチッとした勉強会ではなく、ゆるく家づくりについて考えていきたいと思いますので、暮らしの工房ってどんなところ?一度話を聞いてみたいという方もお気軽にご参加ください。

場所は事務所で行う関係上、1回2組のこじんまりと開催したいと思います。
日時は4月28日(土)10:00から。
参加申し込みお問い合わせや電話からお申し込みください。
TEL 025-512-7546

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暮らしの工房 岡沢公成
住所:〒942‐0082 新潟県上越市国府3-6-35まほろば館Ⅱ-A
TEL:025‐512‐7546 FAX:025‐512‐4182
Mail:kurashiko@kurashinokobo.com

by kurashi-no-kobo | 2018-04-05 09:39 | 家づくり教室 | Comments(0)

平屋は贅沢なのか?

来週見学会を迎える「サクラ下の平屋」はタイトルにもあるように平屋の住まい。
この平屋を計画、工事、見学会告知するにあたり、本当に様々な人に「今回は平屋とは、贅沢だねぇ。平屋が本来いいよなぁ。」って言葉を何度聞いたことか。
一般的な感覚として「平屋=贅沢」がこんなにも定着しているものかと思いました。
そんなことを聞くたびに、平屋が贅沢と言われる所以は何だろう。。。と考えてみるのです。
こちらは、平屋を贅沢として捉えずに暮らし方と敷地のあり方から導き出していたので、贅沢普請な家づくりにあまり興味がありませんでした。

平屋が贅沢と言われる一つに、造り手から考えてみれば基礎が2棟分、屋根が2棟分というところがあるだろう。
今回工事をしてみても、基礎と屋根のコストは通常よりも多かった。
(地盤補強も通常より多いけど、この場合、敷地の強度によって改良杭の深さが影響するからあまり考えないでおこう。)
でも2倍まではいかなかった。
総2階の造りで、コストを極限まで抑えた住まいと比較したら確かに贅沢かもしれない。
だけど、普通に注文住宅をやる分には、目に見張るような、これは贅沢だろうと思うようなコストアップには繋がっていないような気がする。
屋根と基礎分のコストアップは平屋の場合出てくるけど、足場がコストダウンしたり、メンテナンス時に足場が必要ないので手入れしやすく、屋根も低いので外壁等の劣化も防げるし、暮らしてからのメリットは多くなってくる。
建てる時の費用(イニシャルコスト)だけを見比べると、確かにコストアップする要素はあるが、住んでからのメンテナンス費用(ランニングコスト)まで含めると、家の寿命を換算した時には、等価になるか、寿命が伸びればさらにお得になる。
ライフサイクルコストの上では、平屋の住まいの方が大いにメリットがあり、これを贅沢と言っていいのかとも思う。
贅沢した方がお金がかからないなんて(笑)

平屋が贅沢と思われるもう一つの理由として、敷地をたくさん必要とするところだろう。
暮らしの工房で建てる家がだいたい30坪前後が多いけど、平屋なら30坪のスペースが必要。2階建てなら半分の15坪(現実には下屋もあったりするから20坪程か)。
建築基準法では、敷地に対する建物が建てられる上限が決められていて(建ぺい率)、50%とか60%など、地域によって割合が決められている。
建ぺい率50%としたら、平屋なら60坪の敷地が、2階建てなら30坪〜40坪が必要になる。
駐車スペースや敷地の余白を加味するなら、平屋は80坪程、2階建てなら50坪〜60坪の敷地が欲しい。
敷地の差は30坪程、平屋の方が必要になる。
坪100万円はする都会の敷地ではえらいことだ。。。平屋にすると家一棟分の金額に相当する敷地が必要になる。
これは、平屋は贅沢の極みです。
だから「平屋は贅沢」と言われるのでしょう。納得。
だけどこの理論は、田舎には全く当てはまらない。
上越では土地の値段なんて都会に比べるとあってないようなものだし、そもそもだいたい80坪程度で売買されていることがほとんど。
周辺環境との兼ね合いもあるけど、平屋適性の高い敷地が多いのが上越地域なのではと思います。

また、今回平屋をつくって感じたことは、2階建ての同坪数と比較すると明らかにゆったりと広い空間に感じられる。
この現場に訪れる職人さんたちは、明らかに数字的に勘違いすることが多い。
この辺りの感覚はうまく謎が解けない。
2階建てでは階段スペースが2坪含まれる。
2坪は畳4畳分。さらに、階段に接続する廊下なども含まれると6畳ぐらいのスペースが必要。
平屋は階段がない分、その6畳が暮らしのスペースへと割り当てることができるし、小さくもできる。
暮らしの工房の家づくりでは6畳のスペースは、いろいろな快適空間を提供できるとても嬉しいサイズ。
ただの通路が豊かな空間へと変わることで、ゆったりとした住まいになるのだろう。
そう考えると、無駄(階段という役割があるから無駄とまでは言わないが、平屋には必要ないので)なスペースが必要になる2階建ても贅沢なのではないかと思うのです。
こうなってくると、「贅沢」の意味を考える必要がありますね。

平屋って小さくてもゆとりを持って豊かに暮らすことができる住まい方なのだと、今回つくってみて感じています。
平屋はゆったりと豊かな暮らしができる贅沢さを持っていて、生涯コストが抑えらえる賢い家づくりかもしれない。

小さな家こそ平屋にしてゆったりと快適に暮らすことのできる住まいがいいのではないでしょうか?
そこには「贅沢」というステータスではなく、暮らしやすさという快適性があると思います。
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そんな平屋を体感できるサクラ下の平屋の見学会は、来週3/10(土)、11(日)です。
予約制の見学会のため、ご連絡してご希望時間を指定していただいております。
①10:00 ②11:30 ③13:00 ④14:30 ⑤16:00
予約の申し込みも増えてまいりました。
見学会ご希望の方はお早めにご連絡ください。

 


暮らしの工房 岡沢公成
住所:〒942‐0082 新潟県上越市国府3-6-35まほろば館Ⅱ-A
TEL:025‐512‐7546 FAX:025‐512‐4182
Mail:kurashiko@kurashinokobo.com

by kurashi-no-kobo | 2018-03-02 16:14 | 家づくり教室 | Comments(0)

断熱材は何がいい?

先日の打ち合わせの中のひとコマ。
「断熱材のセルロースファイバーやグラスウールは性能が低いし、濡れると性能が悪くなるからダメって聞いたのだけど、どうなんですか?」
設計中(もう大詰め)のクライアントのため、弊社仕様のセルロースファイバーに疑問を持っているとかではなく、ただ単に以前どこかの会社で言われたことが気になったので考え方を聞いてみたかったようだ。
この会社?営業マン?は何を持って「ダメ」と言ったのか想像はできないけど、発泡ウレタンやパネル工法などの仕様らしく、単に自社仕様が優れているというのを間違った解釈で伝えてしまっているようだ。

根本的に断熱性能といのは素材で決まるものではなく、素材と厚み両方が影響しあって決まるので、どの断熱材が良くてどの断熱材が悪いなんてことはない。
性能の良し悪しは断熱材で決まるのではない。
素材の性能が半分違えば(現実には倍ほどの差はない)厚みを倍使えばいい。
厚みを増す方がコストも施工も現実的。

濡れると性能が悪くなるというのは、グラスウールは間違いないけど、壁や屋根、天井では安易に濡れる要素が見当たらないので、これも正しくはない。
一つ問題なのは壁体内結露という問題があるけど、それには防湿シートや湿気を透湿抵抗抵抗という値で求めたりしながら結露を防ぐことで解決出来る。
グラスウールは施工の難度が高く、施工技術や知識が職人さんや現場管理に求められるだけなのです。
発泡ウレタン系も一長一短、パネル系も一長一短。ここでは割愛。
どれが優れて、どれが悪いというわけではなく、その会社の技術や考え方によるものなのです。
強いて一つだけ言えば「あっちは悪くてウチのが優れている」という営業トークを使うところは、知識、勉強不足、住宅愛がなくて売りたいがための口実であり、避けた方が無難であるということ。
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(セルロースファイバーの施工の様子)
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(防湿気密シートの施工の様子)

セルロースファイバーを弊社で標準仕様しているのは、厚みを自由に変えられたり、断熱ラインをつなぎやすい(断熱は外面をすっぽり覆うことが必須)施工性の良さと、隙間が生じにくいということ。
また、セルロースファイバーは古新聞のリサイクルということで、自然素材の家を扱う暮らしの工房の家としても相性がいい。
だけど2階の外に面する床や基礎にはボード状のウレタン系も使うし、適材適所、施工性を考えて使い分けながら、ハイスペックな断熱性能を確保しています。

以前、パネル工法の営業で話を聞きましたが、パネル工法では弊社の求める標準スペックまで満たすことが出来ない(オプション追加で追いつく)ことが判明。
高いフランチャイズ料、使用料を出してまでする必要なしと判断。
パネル工法のいいところは、職人さんや現場管理の技術や知識が不足していても、一定の国の基準のところまでは性能が担保出来る。誰でも簡単にある程度性能が出る。という、現代の住宅の底上げの一助になっていると思います。
まぁ、ここでも「この工法だから大丈夫。他はダメ。」と聞いたら疑った方がいいけど(笑)

なんにせよ、一つの判断基準としては、しっかりしている会社は、自社の標準性能と社会的要請、基準を照らし合わせたポジションを客観的に伝えることが出来ると思いますし、性能を上げる分にはコストとの兼ね合いもありますが出来ます。
性能値の競争ではなく、しっかりと現状を把握していろいろと提案出来るとことが、住宅会社の一つの判断基準としていいと思います。

住宅は難しいです。
いいところが見方を変えれば悪くなり、常に両極を持っていると思います。
これは何も家に限ったことではありませんが。
インターネットなどで情報を知れば知るほど、両極を見れるので、余計わかりづらくなるのも事実。
そこで求められるのはやはり、プロとしての知識や技術、思想、想いなのだと思います。

しっかりとした住宅(性能も耐久性もデザインも)を残すことが、私たち住宅会社の社会に対する使命です。
クライアント一家族一家族のために、しっかりと住まいを提供しなければと、改めて思います。

by kurashi-no-kobo | 2018-02-28 05:31 | 家づくり教室 | Comments(0)

サクラ下の平屋。インテリアについて。

サクラ下の平屋は内装も仕上がり始めてきました。
住まいを計画する時にインテリア(内装)というのは居心地に大きな影響を与えると思います。
見た目がクール、カッコイイ、カワイイ…イロイロ思いはあるかと思いますが、暮らしの工房ではそういった形容詞で決めるのではなく、その場の暮らしに沿う、心理に沿うように家づくりをしたいと考えています。
今日は寝室が仕上がって来てました。

この寝室で営まれる暮らし。
寝る。起きる。
寝る時は穏やかな気持ちでその日を終えたい。
起きる時は爽やかに優しく目覚め一日をスタートしたい。

そんな寝室の暮らしの在り方を考えながら、どんな空間ならそんな心理になるだろうか…どんなインテリアなら実現できるだろうか…そんな考えの元、出来上がった空間です。
表面上はなんとでもなる現代の家づくり。
だけど、本当に真剣に家づくりを考えた場合、表面上ではなんともならない状態で、空間、構造、形状、異種の材料との関係、無数のことを整理しない限りは本質は解決しないと思います。
「わかりやすい」を届けることで人は簡単に手に取ることができるでしょう。
だけど「わかりやすすぎる」とプロの経験値など無用で一気に陳腐化します。プロも勉強しなくなります。する必要性がなくなるから。
そんなモノが山ほどある世の中。
「わかりやすすぎる」は大資本に任せておいて、私は暮らしの工房のフィルターを通して難しい事柄を「少しでもわかりやすい」状態に持っていくことにします。(この言い回しほどわかりにくいものはない…笑)

寝室はフワッと優しく包まれる中で寝起きがしたい。そんな空間を実現しています。
言葉や壁紙サンプル、CGではわかりにくいこれらのことを、見学会でぜひ体感して下さい。
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設計、構造、大工さん、内装屋さんみんなが苦労している空間。
できてしまえばなんてことないのですが…
大変そう…って意識されると寝起きが辛くなるから、さらっと痕跡を消して。
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仕上がると光の入り方が変わってくる。
そんなことを意識しながらインテリアも決めています。
ボード下地から仕上げに変わると一目瞭然。
この瞬間がドキドキワクワクです。

上記した意図は、正直設計中に理解してもらうことは難しいことかもしれません。
イメージするにも限界はあるし、イメージには建築に費やした時間や体験が必要になります。

見学会はそんな体験ができるチャンスです。
家づくりに関わるあらゆることを、時間の許す限りお伝えしたいと思います。
予約制見学会に参加したからといって、囲われる訳ではありませんし、その後の営業はしておりません。
弊社からのプッシュが欲しい方には申し訳ありません。
ぜひ自ら、メールの送信や電話、玄関インターホンをプッシュして下さい。

ですので、お気軽に見学会のお問い合わせにプッシュして来て下さい。

by kurashi-no-kobo | 2018-02-21 11:31 | 家づくり教室 | Comments(0)

サクラ下の平屋@上越の現場で気密測定。

サクラ下の平屋@上越の現場で気密測定。
気密測定は、家の中にどの程度隙間があるかを測定する。
家を密閉し、ファンを設置。
家の中の空気をファンで外に出して家の中を負圧の状態にします。
負圧にするとどういうことが起こるかというと、空気はバランスを取るために入れる隙間を探して外から空気が家の中に侵入して来る。
隙間がなければ一方的に空気が出され、家の中は真空状態になり息苦しくなる…なんてことはなく(超強力なファンならありえるのか?)空気はバランスを取るので入って来なければ出ることができない。
そのようにして換算値を用いて家の中の隙間を測定します。
その機械(ファン)が写真です。
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鼓のような形をしています。
測定は機械を使って強制的に空気を送り出しますが、暮らしの上、住まいでは換気扇がその役割を果たします。
排気と吸気が必ず家には着くので、出るところ入るところがしっかり決まっていれば(隙間がなければ)、その動きをコントロールすることも可能になります。
計画的に換気をするには気密の値(C値)が1.0を切ることが必要だとのこと。
気密を取ることは家の空気の動きを手中に納めることなのです。

それだけではありません。

空気は温度が上がると膨張し軽くなる特性があります。
その原理を使ったのが熱気球。
家の中で暖房して暖かくなった空気はパンパンに膨れながら上昇します。
家に重さがなかったらカールじいさんの空飛ぶ家状態です。
その暖かくなった空気は隙間がなければ家の中に留まり、暖かい家の中が実現します。
隙間がある場合は、暖かく軽くなった空気上昇し、パンパンの膨れ上がっているので家の上部で逃げ道を探して外へ出て行きます。

ここで上記した内容が出て来ます。
出たら入る。法則。
暖房期の冬。暖かくなった空気は上から抜け、抜けた分重たく冷たい外の空気が下の隙間から入ってくる。
これが、とても不快な隙間風てやつです。
いくら断熱性能をあげて、壁や窓から熱が逃げなくても、直接空気のやり取りをしたのでは一向に暖まりません。
だから断熱と気密はセットで考えなければなりません。
リフォームの場合は、気密をしてあげるだけでも効果はあると思います。
建具の隙間を塞ぐ品物がホームセンターなどに販売されているのはそのためです。
気密って住まいでは重要なのです。
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そんな現場の気密測定。
結果は0.4。
暮らしの工房アベレージ。
しっかりと結果を残せています。

そんな気密。
家の中の空気が汚れてしまったらいけません。
開放型のストーブは使えない。
室内で焚き火をしているようなストーブは控えましょう。
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事務所のアラジンストーブ。
夕方ぐらいにはクラクラします(笑)

by kurashi-no-kobo | 2017-12-11 15:15 | 家づくり教室 | Comments(0)

家づくりの色の決め方。

先週家具打ち合わせをして、標準仕様といってもいいほど定番化しているオリジナルソファのファブリックの候補を決めました。
ある程度要素を絞って、空間に合う素直な配色をご提案し、その中から見て頂きます。
今回は使ったことがない新色の茶系をチョイス。
少し大きめなサンプル生地をとって、最終確認します。
なかなかあたたかみがあり、落ち着きもありいいのではないでしょうか?
色の見本の小さな切れ端よりも、面積が大きくなると明るめに感じてしまうのが人間。
そんなことを考慮しながら考えていきます。
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家を建築する上で、こういった色の確認をする時がたまにあります。
暮らしの工房では使うことがないですが、いろいろなバリエーションを揃えたビニールクロスや、窯業系などの外壁、シート張りされた建具など、既製品などを使う家づくりでは山ほど色決め致します。
この業界に入った頃は、そんな色決めばかりで、家づくりってなんなんだろう…って思ってました。
いいとも思えないものを、ただ表面上の色やプリントだけで提案して決めていただく。
提案する方も、選ぶ方も、一見、さもわかったふりをして、納得して選ぶ。
自身を持った人であれば、「センス抜群なコーディネーターです」と自身満々なオーラで誘導していくのであろうけど、そもそも擬似製品では出来上がると結局、残念な空気感にしかならないから、そんなやりとりが苦痛でしかなかった。そんなものを見ても自信にはならなかった。
そんな色決めだらけの家づくりがいいと思えてないし、どう頑張ってもカッコ悪いのだからなおのことです。

だからこそ今私が行う家づくりは、暮らしの工房の正解を持ってのぞんでいます。
それは市場に用意された商品の中から正解を導き出すのではなく、暮らしや生活、環境において必要なことや素直なことが正解となるように。
素材は素直か?色の役割はどんなことか?形は簡素か?材料の特性は?など、感覚とは違うところで正解を求めるようにしています。

そうすることで、コントにありそうなお互いわかった風のやりとりで取り繕わなくてもいい。

何より「飽きのこない」というのは、無難が一番とか単純なことではなくて、多角的に理由づけされた根拠があることが大事であると考えています。
普遍的な住まいを目指すにはなくてはならないことです。


by kurashi-no-kobo | 2017-11-15 09:21 | 家づくり教室 | Comments(0)

家づくりをソトから考える。

暮らしの工房の家づくりでは、家単体で考えるのではなく周辺を取り巻く環境や外回りを含めてトータルで計画します。
それは、どのように暮らせる住まいがほんとうに心地よい家なのか?
ソトとの距離感(物理的、心理的)はどのように築いたらいいのか?
ソトからナカへどのようにつなげるか、ナカからソトへどんなことを取り入れるかを考えながらトータルで家づくりを提供しなければならないと考えているからです。

計画時には模型を作りますが、家単体だけ考えていてもイマイチよくわからない…というか全くよくわからない。
なんでこんなカタチなのか?
なんでここにリビングがあるのか?
なんで窓がここにあるのか?
などなど、家単体で考えても成立しない。
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ソトを考えるということは、家づくりの第一歩。
どのように帰ってきたら便利で気持ちがいいのか?
出かける時は不便でないか?
周りの人や建物からどのように見えて、プライバシーが守られるのか?
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そういった多くの課題から家の在り方が決められていて、ソトから影響を受ける要素がたくさんあります。
誰もが大草原の何もないようなところで家を建てれるわけではありません。
それぞれ課題を持った敷地に合わせ、課題を解決して心地よい住まいに導いて行くことが、家づくりでは大事なことだと、暮らしの工房は考えています。

by kurashi-no-kobo | 2017-11-09 14:45 | 家づくり教室 | Comments(0)

窓辺の居場所。

窓辺の居場所ってとても心地よいと思っているので、とっておきの場所には何かしらの仕掛けを施します。
気持ちのいい場所を見つけて過ごす猫のように、家の中にその時その時の気持ち良さを作れたらいいなと思います。
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ケヤキ下の家では隣の公園の連なる桜がみれたり、緑を感じたり。
窓辺って実は過酷な環境きなりがち。夏は暑かったり、冬は結露したり、冷気が空気を動かしたり(コールドドラフト)。
というのは以前の話。
的確に性能のいい窓を選択すれば、温度差がなく結露を防いだり、冷気をつくらずマイルドな環境になるので窓辺は四季を通じて気持ちがいい場所に様変わり。
断熱性能の高い窓は省エネが謳われていますが、省エネはもちろん、窓辺の気持ち良さを得るためには欠かせない。
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そんな高性能の窓で実現したのが、つながる高原の住まいの雪景色。
ぬくぬく暖かい部屋の肘掛窓で雪景色を眺めるのはこの地域にあるべき暮らしの姿だと思っています。
そのためにも、窓の性能はもちろん大事ですが、それだけではダメで、設計による窓の取り方はとても大切。
四季を感じる暮らしは、エアコンの我慢や寒さの我慢比べではなく、視覚的に、精神的に気持ちのいい暮らしをつくることだと思っています。
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窓辺のインテリアというと、カーテンの柄だったり、生地だったりと、なんとなく野暮ったい感じがするので、そんなモサモサした主張の強いものはやめてサラッと障子にしてしまうのもいいと思います。
障子は光を柔らかくしてくれるので、ディスプレイが綺麗に見える。
そんなにうまく暮らしを彩るディスプレイは出来ない…という人はソトの庭木の影絵が絶妙な柄となって映し出されるのもいいと思う。
窓辺を大切につくるように暮らしの工房は考えています。
それは、断熱性能オンリーではなく、人の暮らしとして考える家づくりでありたいと思っているからです。


by kurashi-no-kobo | 2017-10-02 11:01 | 家づくり教室 | Comments(0)

LEDと白熱球。

電球も日進月歩があるこの頃、住宅に使う照明器具も電球の選択肢が限られています。
大手メーカーの照明器具の電球がほぼLEDに変わって、いいことなのか、悪いことなのか…
「LEDの光は目が痛い。刺さる感覚」という声もちらほら聞こえ(わからなくはない)、振れに振れた反動で白熱球の良さも見直されたり。(ビール、発泡酒、第3のビールみたい。)
LEDは長寿命というけど器具と一体型も多く、LEDは切れなくても周りも基盤などが故障する方が早いなどの声も聞く。
まさに今、LED一体型のスポットライトの不良(全て同じ器具)が出て、交換しなければならない状況です。
なんで一体型なんだろう…メンテ出来ないし。
と、デメリットばかりが出てしまいますが、LEDのいいところももちろんたくさんあります。
まずは消費電力が少ない。従来の電球の1/10ぐらい。
消費電力が少ないから電球が熱くならない。夏場はいい。
長寿命というのはしれているところ。
当初は演色性が悪く、気持ち悪い寒々しい色味だったのが、かなり改善されて暖かみのある光に変わってきた。

気づけば事務所内の照明器具もLED化されていました。
もっとLEDが使いやすくなるといいのでしょうが(一体型はやめてほしい)まだまだこれから可能性を秘めた光なのでしょう。
省エネ関係ならLED、ご飯を美味しくは白熱球の構図はまだ変わらないかな?
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で、蛍光灯はどこへ行った…
発泡酒あつかいだなぁ…

by kurashi-no-kobo | 2017-09-28 12:20 | 家づくり教室 | Comments(0)

家づくりの選び方と分かりやすさ。

サクラ下の平屋@上越は基礎工事へ。
その基礎工事の間に私は、できる限り詳細図面、いわゆるディテールというやつをいそいそと書いています。
詳細図は料理人で言ったら、そのお店の個性、味を決める調味料や食材のカットの細かな考え方と言ってもいい。
どんな味加減でどんな食感を与えたいか?そんなつくる人の人なりが出てくる部分。
この部分は、住まい手さんが細かく指示を出す部分でもなく、打ち合わせもするところではない部分ですが、暮らしの工房の家づくりではかなり重要な部分だと考えています。
こういうと勝手にやるとイメージつくかもしれないけど、上記した通り、お店の味を決める部分だから。
料理屋さんへ言って、注文時に塩はどれぐらい、出汁の濃度はどれくらい、どの順番で合わせて、火の通り加減がどの程度で、食材の切り方、盛り付け方はこんなんで。って注文しないでしょ?
もはやプロでしか分かり得ない領域のため、自分の考えが如実に現れる部分なので、ここは絶対に手を抜けないところ。

この仕事をするかしないかで、どんなお店なのかは想像できると思います。

打ち合わせを必要としない部分なので、省力化しようと思えばできるのです。
それが既製品を使うということ。
レトルトのカレーに、ビーフかポークかチキンかを選ぶように。
湯煎するハンバーグに、どんなソースをかけるか選ぶように。
そのようにすることで均一に安定した味を、簡単に誰でも提供することができる。
家づくりでもサイズの決まったドアなどを選んで、色やデザインを住まい手さんに決めてもらい、現場ではめ込むことでややこしい詳細を考えることなく簡単に納めることができる。
誰でも似たような味を作ることができるのです。
レトルトは使わないけど、出汁を取らないでいい化学調味料を使う少しだけこだわり派もあるし、自分の味で、ていねいな仕事で勝負するところもある。
どれが良い悪いではなく、消費者がしっかりと見極めて選択すればいいと思います。

住宅の場合の見極め方は図面の量で判断するのがいいのかもしれません。
中身は分からなくても、細かなところの図面があるのか、既製品の選択肢の図面なのか、そんなところがそのお店の味だと思います。
それらを見せてもらって、どんな家にしたいかで選択するのがいいと思います。

料理屋さんも住宅屋さんも、自分のお店で出したいもの、提供したいもの、提供できるものがあるので、情報を取得することが大事だと思います。

そんな少し分かりにくい家づくり。
少しでも分かりやすく伝えるためにあの手、この手を使ってお伝えするのですが、手のきくサクラ下の平屋@上越のオーナーさんが、外観のCGを作ってくれました。
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こんな感じで実際の現地写真と合成して。
こうすると建物と周辺敷地との関係が分かりやすくなりますね。
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ファーストプレゼン時には、模型をお見せしている暮らしの工房ですが、模型は食品サンプル。CGはメニュー表にある写真のような印象です。
どんなお皿にどんな色合いので盛り付けされるのかがわかるような。
面白いです。
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さらに、当初私の中でイメージして押していたいた木の外壁バージョンも検討してくれてました(笑)悪くないでしょ?
最終的には塗り壁の外壁を選択されましたが、こういう瞬時に変更しやすいところがCGのいいところ。
分かりやすい。住宅団地に建つ平屋、なかなかいいです。





このブログ記事、何を言いたかったかというと、「模型は食品サンプル、CGはメニュー表だな。」ということに気づいて、それを伝えるために前文で長々と料理屋さんとのたとえ話になってしまった(苦笑)前文8割が前置きの、最後2割が主文って感じです…文章って難しい。



by kurashi-no-kobo | 2017-09-27 09:00 | 家づくり教室 | Comments(0)


新潟県上越市で住まいをつくる暮らしの工房の、家づくり、暮らしづくりのあれこれや日常の記録


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